「道理」と「落首」

 そもそも論点がズレている。

日本には法律というものがあるのを知らんのか?

山本弘のSF秘密基地BLOG:世の中にはこんなにも異常者が多い、という話

 皆さん知っているでしょう。それは当たり前。

 では何がズレているか。それは、

 1.日本人は法律より優先すべきものが有る、という感情を持っている

 2.ネットの言説は所詮便所の落書きである

ということを山本氏が理解していないからだ。


 1.については、例えば「大岡裁き」の「三方一両損」に喝采を送る気質だ。

 法律よりも、納得を求めてしまう気質。「法律」よりも「道理」。

 要は、子供だからと犯罪を許す人は、自分が子供から犯罪行為を受けても許すだろう、でないと納得できないよ、ということだ。


 2.については、便所の落書きがまずければ、「落首」に例えようか。

 どちらもリアルで言えないことを吐き出していると考えればいい。

 
 上記を繋げれば、結論となる。

 当然ながら皆さん日本に法律というものがあるのは知っている。

 しかし納得がいかない。

 だからネットで発言する。

 以上、なので「日本にはこんなにも異常者が多いのか」という山本氏の言葉は、「異常」かどうかは定義にもよるが、「元々日本はそういう国だよ」という答えになるし、「あんたの方が異常だよ」とも言える。


 無論、僕も犯罪を肯定する気など無い。

 犯人は法律により裁かれるべきだし、そもそも彼の行動自体許されない。擁護されるべきでもない。

 でも、この後被害者が犯人を、最大限の努力で減刑に勤しまなければ、僕は納得がいかないと思う。

震災の結果起きた、日本にとって悪い事のひとつ

震災の結果起きてしまった日本にとって悪い事のひとつに、死にかけていたサヨクに生きる道を与えたことがある。

原発反対」というスローガンの下、自分たちの子供じみた虚栄心を満たすための、そのためには他人やこの国の未来などどうなってもいいという活動。

理性ではなく感情に訴え、違う意見を述べる者には人格攻撃を仕掛け、平気で嘘を吐き、責任を持たない。


そもそも、民主党が政権を取ったことが始まりだった。

更に言えば、団塊の世代という爆弾が、このあたりで爆発するようになってしまっていた。

それでも、没落したサヨクが市民権を持つには至っていなかった。

それを変えたのは震災、そしてその結果起きた原発事故だろう。


元々、インターネット上でのサヨクの影響力は皆無だった。

全共闘からの生き残りは、かなり長い間インターネットが有効に使えなかった。

但し、それはサヨクだけではなく、だから黎明期のネットには単に「イデオロギーよりも事実を優先する人」たちがいた。

それは最初のうちは信頼できる一次ソースに基づいていたが、次第に誰かの言動に便乗するだけの輩が出現した。

サヨクと同じく、自分たちの子供じみた虚栄心を満たすため、自分で調べもせずに誰かの言動だけを根拠に他人を罵倒するだけの存在。

そんな輩は後に「ネット右翼」と呼ばれた。

ツッコミ所満載なそいつらのおかげで、またようやくネット環境に慣れ始め、サヨクがインターネットに足跡を残し始める。

そして、今に至る。


今の若い人は皆、インターネットの渦の中にいる。

サヨクにも、ネット右翼にも免疫の無い人たちが変な思想に染まらないか、それが怖い。

ネット右翼はまだいい。時が経てば恥ずかしいだけだ。

しかしサヨクは、スキルを磨いていくとプロ化してしまう。

プロとしての土壌、歴史、生活の場が存在する。

しかも、原発事故がそれに追い風を与えつつある。


若い人にはどうか、ひとつの考えに固まらず、広く様々な事を見聞きして欲しい。

利己的でいい。

そして、まず毎日を豊かに生きることを意識して欲しい。

親に、友だちに、周囲に感謝しながら。

シンディ

少なくとも僕は、そう思う。

歩いていて、前の人が転んで倒れたとき、どうするか?ということです。
立ち止まって、立ち上がるのを手を貸すか、

それともその人を踏んで歩くのか、ということです。

私は転んだ人に手をさしのべるような人間になるように育てられました。

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/800/112997.html

1年経って思うこと

1年、経った。

皆、色々な事を忘れていく。

日常の中で、自分の利益を優先していく。


あの時。

津波による凄まじい被害。

物資の不足。

被災地だけでなく、首都圏も。

前例の無い中で、それぞれが出来ることは何かを考えた。

日本を守ろう、と思った。

絆という言葉は恥ずかしいけど、あの時は確かにそういう意識の共有があった。


だけど、その時でも、浅ましい人たちはいた。

ペットボトルの水を買い占める人。

ガソリンスタンドの列に割り込む人。

自分さえ良ければ、という人たち。


今、そういう行為は笑い話にもならない。

誰も覚えていないから。

でも、今、声高に反原発を叫ぶ人たち。

被災地のがれき受入れを拒む人たち。

政府が、政府が、とぼやく人たち。

そういう人たちに、僕は同じ臭いを感じる。


できることをしようよ。

人から聞いたことを鵜呑みにしないで、自分の頭で考えようよ。

教えてくれじゃなくて、勉強しようよ。

被災地の人たちのことを考えようよ。

あの時の事を思い出そうよ。

自分の気持ちばかり優先するのは控えようよ。


思想を先に、事実を曲げることは止めようよ。

これを機会に儲けようとか、名前を売ろうとか、止めようよ。

浅ましいよ。

恥ずかしいよ。

人として、良くないよ。


1年経って、皆が色々な事を忘れていく。

忘れた方が、良い事もある。

忘れなきゃいけないこともある。

だけど、1年経って、ずっと安全圏にいる人たちの声ばかり大きくなって。

自分の感情ばかり優先する声ばかり大きくなって。

悲しい。

悔しい。

やるせない。

皆、何故あの時の気持ちまで忘れてしまうのか。

未曽有の大災害。

たくさんの人が亡くなったし。

家を失くし、避難生活を余儀なくされた。

住み慣れた町を、離れなければならなかった。

日本中が、何とかしなければと思った、筈だ。


感情を優先する人たちは、元々特定の思想を持っている人を除けば、ほとんどが正しい情報を得ていない。

勝手な想像、聞いた話、TVが、ツイッターが、等々…自分の頭で考えていない。

震災から今まで、この国でどんな人たちがどんな努力を続けているかを知らない。

過去も含めて、人類にどんな経験と知恵があるかを知らない。

特定の思想を持つ人、これを機会に儲けたい人、何か勘違いをしている人の発言にばかり振り回されている。

不安があるから、その不安を肯定してくれる情報ばかりに飛びついてしまう。


マスコミは、不安を煽るか、お涙ちょうだいか、どちらかしか報道しない。

正確な情報を、判り易く伝えることが最も必要なのに。

学者は、言葉を持たない。

彼らの言葉は難しくて伝わらないけど、彼らはそれを改めることができない。

それを咀嚼する作業が必要で、それこそマスコミの役割なのに。

この国のマスコミにはそれが期待できない。

誰か、正しい情報を伝えてほしい。

政府なのか、民間なのか、インターネットの草の根なのか。

何でもいい。


今のままでは、浅ましい人たちばかり跋扈する今のままでは、悲し過ぎる。

1年経って、こんな状況は悲し過ぎる。

忘れているなら思い出そう。

あの時の気持ちを思い出そう。

もっと勉強しよう。

事実を知ろう。

口当たりの良い情報ばかりに頼らないようにしよう。

浅ましい人間にならない、日本人としての誇りを持とう。

違うんじゃないか

今日放送のワンピース。

ルフィが「海賊王に俺はなる」って言って、レイリーが涙ぐむ件。

覇気を学ぶ修行の様子が差し込まれてた。

それは、違うんじゃないか。


漫画では、涙ぐむ場面は一瞬だった。

その理由は読者に任される。

僕は、レイリーはその時ルフィにロジャーを感じたんだと思った。

昔の、海賊王と呼ばれる前のロジャー。

伏線は、それこそ何度も何度も出てきている。

ルフィとロジャーを重ね合わせる場面。

ルフィの言動、行動、生き方。

老いたレイリーは、ようやく待っていた男が現れ、期待の通り旅立っていくのを見て、涙を流したのではないか。

そう解釈していた。


今日のアニメでは、2年間修業した弟子の旅立ちという解釈になる。

それは、陳腐ではないか。

この作品を貫く思想を無視し、矮小化しているのではないか。

そう思えて、不満だった。


ついでに書くと、今週のジャンプのワンピースは素晴らしかった。

644話。

ルフィの器の大きさが感じられた。

今までの経験、譲れないもの、覚悟。

「友達じゃねえか」

泣いた。

不覚にも

買ってしまった。「燃えろ!新日本プロレスvol.1」。

毎号70~100分DVD付き
(収録試合完全ノーカット)。
猪木からタイガーマスク、長州、藤波、
前田、そして三銃士まで新日本マット
の熱き黄金時代を彩るベストバウトを
網羅した究極セレクト!!

http://weekly.shueisha.co.jp/moero/main.html

早速視聴。

良かった。

あの頃観ていた人なら、買って損は無い。

というか、是非買え。


やっぱり猪木が世界一。

僕はそういう世代。

僕はデリーファンクからプロレスに入った。

だから、最初は全日しか観てなかった。

ある日、猪木に出会った。

猪木は、何というか別格だった。

藤波が、タイガーマスクが、長州が出てきても、やっぱり猪木だった。*1

だから、第1回IWGPで猪木がKOされた衝撃は凄かった。

その試合がノーカット収録されている。

昔は放送時に録画したビデオを持っていたが、引越の際に捨ててしまった。

今日久しぶりに観たけど、やっぱり面白い。

他には、アンドレVSハンセン。

凄い。

どちらも、いちばん動ける頃。

ハンセンは後にベイダーとも凄い試合をやるけど、こちらの方が凄い。

猪木VS前田は、この後の二人の関係を考えると非常に興味深い。

タイガーマスクVSダイナマイト・キッドは言わずもがな。

880円。損は無い。

次も買うかは微妙だけどな!*2

*1:でも今は棚橋。彼の素晴らしさはまた別の機会に書きたい。

*2:だって1,680円だもん。

気持ち悪い理由

 ふかわは自らがパーソナリティを務める番組『ROCKETMAN SHOW』(J-WAVE)の中で、「本当のことか分からない」と前置きした上で、韓国政府が日本の「ある局」に金銭を渡してK-POPアーティストを取り上げるように依頼していたり、その「ある局」がK-POPの楽曲権利を持っているためにK-POPを「バンバン流している」とされている言説について触れ、「公共の電波を使って私腹を肥やすようなやり方を推進するのは、法律はないけれど(ルール)違反なことだと思う」と率直な意見を述べた。

http://news.livedoor.com/article/detail/5749249/:tittle

この問題はシンプルに考えるべき。

何故韓流と称するものが気持ち悪いのか。

それは、日本人が根底に持っている倫理観。

「嘘をついてはいけない」

これに、抵触しているから。


「無い」ものを「有る」と言う。

「流行っていないもの」を「流行っている」と言う。

言い張ることで、「流行っていないもの」を「流行っている」ことにする。

それが、気持ち悪い。


韓国ドラマに、面白いものはある。

面白いと感じる人たちも、それなりにいる。

ドラマだけじゃなく、映画も、歌も、料理も、いいものはある。

それをそのまま、ありのままに提示すればいいだけなのに。

逆に勿体無いし、一生懸命やっている人たちが可哀そうだ。