昇進するために必要なこと
元々昨今の義務教育では「他人と仲良く、横並びでうまくやる」ことに重点が置かれて教育を受けてきた人が多い。どちらか一方のスキルといえば「先頭に立って他人をひっぱる力」より「周りとの協調を重視して平穏に過ごす力」に長けている人が多いのは当然といえる。しかし上司の立場からみれば、将来グループの先頭に立てるだけの力(リーダーシップや指導力、決断力)を求める声が強いようだ。
上司が部下にもっとも強化して欲しい能力、協調性でも仕事のスキルでもなくて…… - ガベージニュース
「リーダーシップや指導力、決断力を求める」というのを、僕は身をもって体験した。
僕は、この3月に昇進し、課長になった。
それまで一度も所属したことの無い部署。
2月まで所属していた部署の関連部署なので、必要とされる知識などは一通り持っているけど。
皆青天の霹靂だったと思う。
その部署には、僕より先輩もいる。
一年後輩だけど大学院卒で、学年は僕より上の人もいる(僕は学部卒)。
彼等は長くその部署に在籍していて、業務に精通している。
何故その人たちでなく僕なのか?
その答えが、「リーダーシップや指導力、決断力」だった。
これは、新しい部署の上長にハッキリと言われた。
彼等は、人間的には優しく、いわゆる「いい人」だ。
逆に言えば、他人に厳しくすることができない。
自分の意見を持って、他人を巻き込んで貫くことができない。
自分で判断せず、指示を待つ。指示が無ければ動かない。
僕は、かなり独善的な人間だ。
自分が良いと思えば、それを貫こうとする。
そのために調整が必要なら誰とでも話す。意見が違えば徹底的に議論する。
自分だけじゃできないことは、人にやってもらう。強引に、或いはなだめすかして。
それで、会社に損害を(規模は小さいけど)与えたことも多々ある。
もちろんそれは周囲の了解を得たうえでやったことなので、僕ひとりが責任を負う形にはなっていないけど。
僕は昔から、そういう動きをしてきた。
だから、僕は自分は出世に縁が無いと思っていた。
上にモノを言う、頑固な、空気の読めない奴…自分のことをそう思っていたから。
下には好かれる(好かれていると思う、思いたい)けど、上には煙たがられていると思っていた。
媚びたことなどないし。
偉い人たちのゴルフのお相手なんかもしたことないし。(家まで自分の車で送迎するような輩もいるが、僕には信じられない。)
だけど、やっぱりある程度以上のポストに就くために必要なのは「自分で考え進めていく能力」なんだそうだ。
彼らにはそれが無い。だから君なんだ。そう言われた。
実際、僕にできるのかどうかはまだわからない。
でも、やるしかない。何を期待されているのかを考えながら。
ということを踏まえて、昇進するために必要なことのまとめ。*1
昇進するぐらいの年代までに、「昇進する人」グループに入る
結構早い段階で、「課長になれる人」と「なれない人」の区別はほぼ終わっている。残酷だけど。
「課長になれる人」だから必ずなれるとは限らないが、「なれない人」は絶対になれない。
頑張った結果だと思っているなら、それは甘い。
上のリンクの通り、「将来グループの先頭に立てるだけの力」が無ければダメ。
だから、昇進したいのであれば、「昇進する人」グループに入るような頑張り方が必要。
それも、かなり早く。できれば新入社員の時から。
頑張り方は、「言われたことをやりました」を完璧にこなした上で「これをやりましょう」がベスト。
言われたこともできないような奴は、そもそも無理。
ポストが空いている
ポストの数は決まっているんだから、空いてなければ就けない。
普通は空いていくものだけど、運悪く空きが出ない場合もある。
これは自分ではどうにもならないので、待つしかない。
上司に恵まれる
直属の上司の推薦がなければ昇進は難しい。
だから、折り合いが悪かったりすると最悪。
「課長になれる人」グループに入るような人を冷遇するような上司はそのうち消えていくだろうけど、それまで待つか、他部署へ行くなど面倒が生じることもある。
逆に良い上司だとポストを探してくれたりする。*2