見下しているのはどちらだろう

 当然、所得が低い人の中にも叩いている人たちはいると思いますが、境遇がどうこうではなく、単純に、人を見下すことが好きな人たちが叩いているのです。基本的に、ヒエラルキーが好きな人というのは、自分がヒエラルキーの中で最下層だとは思っていません。自分の基準で、自分より下層にいると思う人間をあざけることでカタルシスを得ているような人たちです。

「派遣村?甘えるな、死ね」んーきもちいーっ!! ってこと。 - うるち随筆

 「甘えんなー!」って叱る人と、「あらあら可哀そうにねえ」と甘やかす人。

 「仕事しろ!」と怒鳴る人と、「国からお金を貰ってあげるよ」と囁く人。

 「そのお金の使い方じゃ駄目だろ!」と指摘する人と、「いいじゃないそれぐらい」と庇う人。*1



 前者は、何だかんだいって親身になっている。自分の力で立ち直れるように願っている。「あなたはまだ自分でなんとかできるじゃないか、情けないこと言うな」と諭している。仮に、前者に所得が低い人が多いのだとしたら、「わかるだけに放っておけない」のだろう。


 後者は、上から目線。捨てられた犬を見て「かわいそー」と言ってるのと同じ。しかも自分の家には連れて帰らない。「よしよし」と頭を撫でて、それで終わり。家に着くころにはその犬のことなんて忘れている。*2

 犬で悪ければ、乞食扱い。「あの人たちは可哀そうな人だから」無償で施しをあげるのは当たり前。でも、いちばん人を見下してるのは、そういう人じゃないか?



 僕は犬とか乞食扱いされたら怒るよ。
 

*1:庇う人はその言葉の後に、指摘する人に対する根拠不明な人格攻撃を目一杯くっつける。あれは何とかならないものか。

*2:ボランティアの方々は除いて、ここで言うのはネットで書いてるだけの人。